格安SIMのデメリットは大きく分けると「全社に共通するもの」と「会社ごとに異なるもの」の2種類があります。この2つを混同して調べると情報が整理できず、判断が難しくなります。
この記事では、まず全格安SIMに共通する6つのデメリットを解説し、次に主要18社それぞれのデメリットへの直接リンクをまとめました。「自分が選ぼうとしている会社の詳細デメリット」まで一直線に辿り着けます。
以下のデメリットは会社を問わず、格安SIM(MVNO・サブブランド)に乗り換えた場合に発生しやすいものです。これらを把握した上で、許容できるかどうかを判断してください。
格安SIMの最大のデメリットです。MNVOは大手キャリアから回線を借りていますが、借りられる帯域量に上限があるため、ユーザーが集中する昼間は速度が落ちます。体感では「動画が止まる」「ページ表示に5〜10秒かかる」レベルになることも。
影響が大きい人:外回りの営業・昼休みにSNSや動画を楽しみたい方。
影響が小さい人:自宅・職場にWi-Fi環境があり、外出時のデータ利用が少ない方。
格安SIMに乗り換えると、今まで使っていた@docomo.ne.jp・@ezweb.ne.jp・@softbank.ne.jpのアドレスが原則使えなくなります。各キャリアの「メール持ち運びサービス」(有料・月額330円程度)を使えば引き続き使えますが、追加コストが発生します。
影響が大きい人:銀行・保険・各種サービスの認証にキャリアメールを登録している方。年配の方で長年使っているアドレスがある方。
影響が小さい人:すでにGmailやiCloudメールに移行済みの方。
大手キャリアのように「ショップへ行けば何でも解決」はできません。多くの格安SIMはオンライン完結型で、問い合わせはチャット・電話・メールのみです。設定方法がわからない・SIMが認識されないなどのトラブル時に戸惑う方が多いです。
影響が大きい人:スマホ操作に不慣れな方、シニア世代、初めて格安SIMへ乗り換える方。
影響が小さい人:ネット検索で自己解決できる方。
大手キャリアのような端末販売補助(実質0円)は格安SIMにはありません。端末は自分でSIMフリー品を購入するか、格安SIMの端末ラインナップから選ぶことになります。最新iPhoneを格安で手に入れる方法は限られます。
影響が大きい人:最新iPhoneを格安で入手したい方。端末代を分割払いにしたい方。
影響が小さい人:すでにスマホを持っており、SIMだけ乗り換えたい方。
格安SIMは基本的に「データ通信のみ」の料金が安く、通話は30秒11〜22円の従量制が多いです。電話をよくかける方は「かけ放題オプション」を追加する必要があり、月500〜1,500円のコストが発生します。
影響が大きい人:仕事で電話を頻繁にかける方、家族・友人への通話が多い方。
影響が小さい人:LINEや各種アプリ通話を主に使う方、テキスト中心の方。
SIMカードが届いても、スマホにAPN(アクセスポイント名)の設定を入力しないとネットに繋がりません。多くの場合10〜15分の作業ですが、初めての方にはハードルになります。最近はeSIM対応が増え、設定が不要なケースも増えています。
影響が大きい人:スマホ設定が苦手な方、シニア世代の方。
影響が小さい人:ネット検索で設定方法を調べられる方、eSIM対応機種の方。
キャリアメールを今後も必ず使いたい方
ショップで対面サポートを受けたい方
最新iPhoneを毎年乗り換えたい方
仕事で1日30分以上電話をかける方
スマホ設定を自分でやる自信がない方
連絡手段がLINE・Gmail中心の方
今のスマホをそのまま使い続ける方
月3,000〜5,000円の節約を目指す方
通話はLINE電話かけ放題オプションで対応できる方
ネット検索で設定方法を調べられる方
共通デメリットを把握した上で、次は「自分が検討している会社固有のデメリット」を確認してください。各社のカードをクリックすると詳細記事に移動できます。
- ×楽天回線エリア外でパートナー回線になると速度制限
- ×地下・建物内で繋がりにくいケースがある
- ×海外ローミングは2GBまで(超過後は低速)
- ×ドコモの店頭サポートは対象外・オンライン完結のみ
- ×ドコモの各種割引(ドコモ光セット割など)が使えない
- ×20GB超のプランが大盛り(+1,980円)しかない
- ×au回線のみ(ドコモ・SB回線は選べない)
- ×セット割は自宅回線がauひかりの場合のみ
- ×データ無制限プランが存在しない
- ×2026年6月2日から月220円値上げ確定
- ×最大割引はPayPayカードゴールド必須(年会費11,000円)
- ×SoftBank系回線のみ・ドコモ・au回線は選べない
- ×実店舗なし・完全オンラインのみ
- ×おうち割などのセット割が適用外
- ×端末セット購入不可(SIMのみ)
- ×180日間の利用(有料トッピング等)がないと契約解除の可能性
- ×トッピングが多種で管理が複雑・計画的な利用が必要
- ×通話定額オプションが割高(5分かけ放題 550円)
- ×昼間の速度低下が比較的大きい(MVNO共通の課題)
- ×IIJmioなど他社より月額が高めになるプランがある
- ×パケ放題の最大速度が1.5Mbps(動画は標準画質が限界)
- ×昼間(12〜13時)の速度低下が発生しやすい
- ×実店舗なし(BIC SIM経由除く)
- ×通話定額オプションは別途有料(5分220円〜)
- ×端末セット購入に非対応(SIMのみ)
- ×データ繰り越し不可・家族割なし
- ×店舗サポートが限られる
- ×データ自動追加で料金が青天井になる可能性
- ×端末セット・繰り越し・家族割なし
- ×ドコモ回線のみ・サポートが手薄
- ×NEOプランは昼間の速度制限(5分間)がある独自仕様
- ×実店舗なし・オンライン完結のみ
- ×端末セット購入不可
- ×J:COMユーザー以外はコスパが低くなる
- ×au回線のみ・ドコモ・SB回線は非対応
- ×プランの種類が少なく柔軟性に欠ける
- ×エンタメフリー(月308円)が非対応アプリがある
- ×昼間の速度低下がMVNO平均より大きい傾向
- ×端末ラインナップが少ない
- ×ゲーマー以外にはコスパが低い
- ×カウントフリーの対象外ゲームがある
- ×昼間の通信速度低下が大きい
- ×対応端末がほぼ固定(TONE e22など)
- ×子ども・シニア以外にはメリットが少ない
- ×月額料金は他社MVNO比でやや高め
- ×知名度が低くサポート体制が不透明
- ×昼間の速度低下が大きいケースがある
- ×端末セット購入不可
- ×U-NEXTを使わない人には割高になる
- ×大容量・無制限プランが存在しない
- ×U-NEXT月額が値上がりするとコスパが悪化
- ×同容量で見るとIIJmioより月額が高め
- ×イオン店舗以外でのサポートが受けにくい
- ×端末ラインナップが限られる
- ×工事費・解約違約金が発生するケースがある
- ×ワイモバイル・SoftBank以外と組み合わせるとメリット薄
- ×エリアによって速度にばらつきがある
- ×ahamoはドコモ光セット割の対象外
- ×v6プラス対応プロバイダ以外は速度が出ないことも
- ×プロバイダの選択肢が多く選び方が複雑
- ×楽天モバイルを使わないと1年後に割引が消える
- ×フレッツ光を借りる間接的な構造で速度が安定しないことも
- ×撤退リスクが他社光回線より高いとの声がある
デメリットを把握した上で乗り換えを決めたら、以下の5点を必ず確認してから手続きに進んでください。これだけで「乗り換えて後悔した」の9割が防げます。
銀行・クレジットカード・保険・ショッピングサイトなどの登録メールアドレスを変更する。最低1週間はかかるため早めに。
設定アプリ(iPhone:「設定→一般→情報」、Android:「設定→端末情報」)で確認。SIMロックがかかっていたら乗り換え前に解除。
MNP予約番号取得後15日以内に新キャリアで申し込む。期限切れになったら再取得が必要。
基本料990円でも、かけ放題オプション550円を足すと1,540円。乗り換え後の実際の月額を計算する。
特に楽天モバイルの場合、地方・郊外では楽天回線エリア外の可能性がある。引越し予定がある方も要確認。
最も影響が大きいデメリットは「平日昼間(12〜13時)の通信速度低下」です。格安SIMは大手キャリアから回線を借りているため、借りられる帯域に上限があります。混雑する昼間はWebページの表示が遅くなったり、動画が止まったりすることがあります。自宅・職場にWi-Fi環境がある方は昼間に外でデータ通信をする機会が少ないため、実際の影響は限定的です。
最も多い後悔パターンは3つあります。①キャリアメールを使い続けたいのに乗り換えてしまった(銀行・各種サービスの認証が受け取れなくなるトラブルが多発)。②昼間の速度低下を事前に把握せず、「遅い!」と驚いてしまった。③通話が多いのにかけ放題オプションを計算に入れず、結局月額が高くなってしまった。これら3点を事前に確認するだけで後悔の大半が防げます。
大手キャリアのサブブランドであるUQモバイルとワイモバイルは、純粋なMVNOと比べて昼間の速度低下が少なく、実店舗でのサポートも受けられるため、デメリットが少ない格安SIMと言えます。ただしワイモバイルは2026年6月から値上げが確定しています。純粋なMVNOの中では、通信品質・サポート・料金のバランスでIIJmioの評価が安定して高いです。
シニアの方には「店舗でサポートを受けられる」格安SIMを選ぶことが重要です。UQモバイルとワイモバイルは全国に実店舗があり、設定から使い方まで対面でサポートを受けられます。イオンモバイルはイオン店舗内でサポートが受けられるため、イオンを利用する機会が多いシニアの方に向いています。トーンモバイルはシニア向け機能(見守り・ブロック機能)が充実しています。
※本記事の料金・サービス情報は2026年5月時点のものです。最新情報は各キャリアの公式サイトをご確認ください。


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