auひかりはKDDIが提供する独自回線の光回線で、フレッツ光を使わないため夜間でも速度が安定しやすく、auスマートバリュー(au/UQモバイルとのセット割)が使えるコスパの良さが魅力です。しかし契約前に必ず知っておくべきデメリットや注意点が複数あります。特に「提供エリアの制限」「マンション配線タイプの速度差」「工事費残債を含む高額な解約コスト」は多くのユーザーが見落とす落とし穴です。
この記事では2026年4月の最新情報をもとに、auひかりの7つのデメリットを対策付きで正直に解説します。
auひかりの戸建て向けプラン(ホームタイプ)は、関西・東海の計11府県では提供されていません。大阪・名古屋・京都・神戸といった大都市でも、戸建てにお住まいの場合は申し込めません。これはKDDIが関西(eo光)・東海(コミュファ光)では提携する電力系光回線との棲み分けを行っているためです。
auひかりマンションには複数のタイプがあり、住んでいるマンションに導入されている設備によって利用できるタイプが1つに決まります。自分で選ぶことはできません。VDSLタイプ(電話線配線)では最大100Mbpsに制限され、高速通信を期待して申し込んだユーザーからの不満が多く報告されています。
| 配線方式 | 最大速度 | 特徴 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 光配線方式(G8/G16) | 最大1Gbps | 各部屋まで光ファイバー。最も高速で安定 | 最良 |
| VDSL方式(V8/V16) | 最大100Mbps | 各部屋まで電話線。速度が出にくく遅延も大きめ | 注意 |
| LAN配線方式 | 最大100Mbps | LANケーブルで各部屋へ配線。導入物件は少数 | 少数 |
auひかりの開通期間は戸建て(ホームタイプ)で通常1〜2ヶ月、マンションで2週間〜1ヶ月程度が目安です。auひかりは独自回線を新たに引き込む工事が必要なため、フレッツ光コラボ(SoftBank光・ドコモ光等)よりも工事に時間がかかります。引っ越しシーズン(2〜4月)は工事枠が取りにくく、2ヶ月以上待つケースも報告されています。
auひかりの解約時には複数の費用が重なる可能性があり、早期解約では特に高額になります。工事費の残債(戸建て最大48,950円・マンション最大33,000円)に加え、違約金(戸建て4,730円・マンション最大7,700円)、さらに2018年3月以降に申し込んだ戸建ては撤去工事費31,680円が必要(2022年7月以降の申込みは任意)です。
| 費用の種類 | 戸建て(ホーム) | マンション | 備考 |
|---|---|---|---|
| 工事費残債 | 最大48,950円(35回分割残) | 最大33,000円(23回分割残) | 分割払い中の解約で一括請求 |
| 違約金(契約解除料) | 最大4,730円(3年契約) | 最大7,700円(2年契約) | 更新月は無料。更新月の前後1ヶ月も無料 |
| 撤去工事費 | 31,680円(2018/3以降申込) | なし | 2022年7月以降の申込みは任意(任意の場合は不要) |
| 最大合計(戸建て早期解約) | 約84,000円超(工事費残債+違約金+撤去工事費) | 最悪ケース | |
auひかりの大きなメリットの一つである「auスマートバリュー」はauスマホユーザーのみ、「自宅セット割」はUQモバイルユーザーのみが対象で、どちらも適用されるとスマホ料金が最大-1,100円/月になります。楽天モバイル・ahamo・SoftBank・ワイモバイル・IIJmio等の他社スマホユーザーにはこの割引が適用されません。
SoftBank光はプロバイダがYahoo! BBに固定されているのに対し、auひかりは複数のプロバイダ(au one net・GMOとくとくBB・So-net・@nifty・BIGLOBEなど)から自分で選ぶ必要があります。プロバイダによってキャッシュバックの額・受け取り方法・条件が異なるため、選択を間違えると特典をもらいそびれたり、後から後悔するケースがあります。
auひかりホームタイプ(ずっとギガ得プラン)の月額は5,610円で、SoftBank光(5,720円)・ドコモ光(5,720円)とほぼ同水準です。セット割(auスマートバリュー-1,100円)が適用できれば実質的なコスト感が変わりますが、au/UQモバイル以外のスマホユーザーにはセット割がなく、コラボ光との価格差が縮まります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 回線種別 | 独自回線(KDDI所有光ファイバー)・フレッツ光とは別 |
| 月額(戸建て・ずっとギガ得プラン・1G) | 5,610円/月(税込) |
| 月額(マンション・お得プランA・タイプV) | 4,180円/月(税込) |
| 工事費 | 戸建て:48,950円(35回分割・実質無料キャンペーンあり) マンション:33,000円(23回分割) 新規登録料:3,300円別途 |
| セット割 | auスマートバリュー(auスマホ-1,100円/月) 自宅セット割(UQモバイル-1,100円/月) |
| 違約金(契約解除料) | 戸建て:最大4,730円(更新月±1ヶ月は無料) マンション:最大7,700円 |
| 撤去工事費 | 戸建て:31,680円(2022年7月以降申込みは任意) |
| 提供エリア(戸建て) | 全国36都道府県(関西・東海11府県の戸建ては対象外) |
| 開通期間目安 | 戸建て:1〜2ヶ月・マンション:2週間〜1ヶ月 |
| 最大通信速度 | 1Gbps(ホーム1G)/ 5Gbps・10Gbps(関東一部・戸建てのみ) |
戸建て(ホームタイプ)については、大阪・名古屋を含む関西・東海エリアの11府県では提供されていません。マンション(集合住宅)の場合は、建物にauひかりの設備が導入されていれば関西・東海でも利用できます。まずは公式サイトのエリア検索ページで「マンション名や住所」を入力して確認してください。戸建ての場合は関西ならeo光、東海ならコミュファ光が代替候補になります。
VDSLタイプの実測速度は30〜70Mbps程度が多く報告されています。スペック上の最大100Mbpsには届かないケースが多いです。残念ながらこれは建物設備の問題のため、個人での速度改善は難しいです。ルーターを高性能なものに変えることで若干の改善が見込まれる場合がありますが、根本的な改善にはなりません。住んでいるマンションが将来的にG(光配線)タイプに更新される可能性もゼロではないため、プロバイダに問い合わせてみることをおすすめします。VDSLタイプと確認できた場合は、SoftBank光・ドコモ光などの光コラボを検討する価値があります。
最悪のケース(戸建て・早期解約・撤去工事あり)では工事費残債(最大48,950円)+違約金(最大4,730円)+撤去工事費(31,680円)=合計84,000円以上になる可能性があります。ただし2022年7月以降の申込みは撤去工事が任意のため、希望しなければ撤去工事費は不要です。また更新月(満了月の当月・翌月・翌々月)に解約すれば違約金はかかりません。My auで現在の工事費残債と契約満了月を確認してから解約タイミングを検討してください。
はい、UQモバイルユーザーはauひかりと組み合わせることで「自宅セット割(-1,100円/月)」が適用されます。例えばUQモバイルのトクトクプラン2(最大30GBで2,948円)にこの割引が適用されると月1,628円〜になり、さらにauひかりホームタイプの月額5,610円から換算すると通信費トータルで非常に競争力のある組み合わせになります。auひかりとUQモバイルの組み合わせは格安SIMと光回線のセットとして人気が高い選択肢です。
できるだけ早く申し込むことが最大の対策です。引っ越しが決まったらすぐに申し込み窓口に連絡しましょう。また多くの代理店窓口では「開通待ちの期間中にモバイルWi-Fiルーターを無料でレンタルするサービス」を提供しています。申し込み時にこのサービスを利用できる窓口を選ぶと、開通前でもインターネットが使えて安心です。急いでいる場合は、開通が早いマンションタイプ(最短2週間)か、フレッツ光コラボ回線(開通が比較的早い)も検討してください。
auひかりのデメリットの多くは「提供エリアの確認不足」「マンションの配線タイプの確認不足」から生まれます。この2点を申込み前に必ずチェックすれば、後悔を防げます。au・UQモバイルのスマホを使っていて、提供エリア内に住んでいる方にはauひかりの独自回線の速度と安定性は十分な価値があります。一方でそれ以外の方は、自分のスマホキャリアに合ったセット割がある光回線を優先的に比較することをおすすめします。
※ 料金はすべて税込。2026年4月時点の情報です。
※ auひかりホーム(戸建て)「ずっとギガ得プラン(1ギガ)」の月額は口座振替・クレジットカード払い割引適用後の参考価格です。
※ auひかりマンション「お得プランA」の月額はタイプVの参考価格です。建物タイプにより異なります。
※ 工事費・違約金・撤去工事費の詳細はMy auまたはauひかり公式サイトでご確認ください。
※ セット割(auスマートバリュー・自宅セット割)の適用条件・割引額は対象プランにより異なります。
※ プラン内容・キャンペーンは変更される場合があります。最新情報はauひかり公式サイトをご確認ください。



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