2025年3月にサービスを開始したメルカリモバイル。フリマアプリ大手のメルカリが手がける格安SIMとして話題を集め、「余ったギガをメルカリで売れる」という日本初の仕組みで一気に注目を浴びました。
ただ、月100万円以上稼いできた筆者の経験から正直に言わせてもらうと、メルカリモバイルは「誰にでもおすすめ」できるサービスではありません。ギガ売買の仕組みや昼間の通信速度など、知っておくべき落とし穴が存在します。
この記事では、メルカリモバイルのデメリット・メリットをすべて洗い出し、「向いている人・向いていない人」を明確に解説します。契約前に必ず確認してください。
メルカリモバイル(mercari mobile)は、フリマアプリ大手の株式会社メルカリが2025年3月4日に開始したMVNO(格安SIM)サービスです。ドコモ回線(2026年2月からはau回線も選択可)を使い、メルカリアプリから申込・支払い・管理のすべてが完結します。
最大の特徴は「ギガ売買」と呼ばれる独自機能。余ったデータ容量をメルカリ内で出品・販売でき、理論上は通信費を大幅に下げることが可能です。
| 回線 | ドコモ回線 / au回線(選択可) |
| 料金プラン | 4GB〜40GB(4種類) |
| 最安月額 | 990円(税込)〜 |
| 契約縛り | なし(解約手数料0円) |
| SIM形式 | eSIM / 物理SIMカード(選択可) |
| 速度制限後 | 最大300kbps |
| 申込方法 | メルカリアプリのみ(店舗なし) |
| 支払方法 | メルカード / メルペイあと払いのみ |
契約プランで余ったデータ容量(ギガ)を1GB単位でメルカリ内に出品・販売できる仕組みです。逆に、データが足りなくなったときは他のユーザーから安く買うこともできます。
200〜500円/1GB
で価格設定が可能
公式は550円/1GB〜
出品ギガなら200円〜も
⚠️ 重要:ギガの繰越はできません。月をまたいで持ち越すことはできないため、月末ギリギリに売れ残ると損になります。
メルカリモバイルの最大の弱点が昼12時台の通信速度の著しい低下です。2026年3月時点の測定データによると、昼の平均下り速度は0.57Mbpsという驚くべき数値が出ています。
| 時間帯 | 下り速度(目安) | 利用可否の目安 |
|---|---|---|
| 朝(6〜9時) | 30〜60Mbps | ✅ 快適 |
| 昼(12〜13時) | 0.57〜2.56Mbps | ❌ ほぼ使えない |
| 夕方(18〜21時) | 5〜15Mbps | ⚠️ やや遅い |
| 夜〜深夜 | 60〜80Mbps | ✅ 快適 |
昼のLINEメッセージ程度なら動きますが、SNSの画像・動画・コンビニでのQRコード表示に3〜5秒かかるという報告も。仕事の昼休みにスマホをよく使う方には大きなストレスになります。
これはMVNO全般に起こる「昼の帯域逼迫」問題ですが、メルカリモバイルは特に数値が低い点に要注意です。
「余ったギガを売って実質0円!」というキャッチコピーは魅力的ですが、現実はそう簡単ではありません。ギガが売れるかどうかは需要・供給のバランス次第であり、特に月末には「売れ残り」が多発しています。
実際のSNSを見ると「月末に売れなかった」「月をまたいだら繰越できなくて損した」という声が複数上がっています。ギガの売れ行きを安定収入として計算するのは危険です。
メルカリモバイルの支払方法は「メルカード」または「メルペイスマート払い(あと払い)」に限定されています。一般的なクレジットカード・デビットカード・口座振替は使えません。
メルカードを持っていない方は、まずメルカードの審査が必要になるため、手間が増えます。また、メルペイあと払いは翌月まとめて請求されるサービスであり、使いすぎに注意が必要な仕組みです。
多くの格安SIMが「翌月へのデータ繰越」に対応している中、メルカリモバイルは繰越に対応していません。月末に余ったギガは翌月に持ち越せず、消滅します。
「じゃあギガ売買で売ればいい」というのが建前ですが、前述のとおり売れる保証はなく、月末に焦って出品しても売れないケースが多いのが現実です。毎月データを使い切る方でないと、損をしやすい仕組みといえます。
メルカリモバイルは完全オンライン完結を前提としており、店舗やコールセンターへの電話問い合わせには対応していません。困ったときはアプリ内のチャットまたは問い合わせフォームのみです。
ユーザー調査では「電話で確認できないのが不便」「対応は丁寧だが返信が遅い」という声が上がっています。スマホ操作に不慣れな方や、トラブル時にすぐ相談したい方には不向きです。
メルカリモバイルは海外でのデータ通信に対応していません。海外渡航中は音声通話とSMSのみ利用可能で、データ通信はできません。海外出張や旅行が多い方は、現地でWi-Fiルーターや別途海外SIMを用意する必要があります。
なお、海外での通話・SMS利用時は国際ローミング料金が発生します(着信時にも料金が発生)。海外利用の機会がある方は他の格安SIMを検討することをおすすめします。
メルカリモバイルへの申込にはマイナンバーカード(ICチップ読み取り)が必須で、NFC機能が搭載されたスマートフォンが必要です。免許証やパスポートでの本人確認はできません。
マイナンバーカードを持っていない場合は事前に取得する必要があり、カード申請から受取まで数週間かかることもあります。申込のハードルとして認識しておきましょう。
メルカリモバイルのデメリットが気になる方には、以下の格安SIMが代替案として有力です。利用スタイル別に選びましょう。
| キャリア | プラン | 月額 | 回線 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| UQモバイル | コミコミプランS | 2,365円 | au回線 | 昼でも高速・通話5分無料込み |
| ワイモバイル | シンプル2 S | 2,365円〜 | SB回線 | 光回線セット割対応・速度安定 |
| 楽天モバイル | 最強プラン | 3,278円 | 楽天回線 | データ無制限・通話かけ放題 |
| IIJmio | 音声4GB | 858円 | ドコモ/au | 業界最安水準・端末セット格安 |
| LINEMO | ミニプラン3GB | 990円 | SB回線 | LINEギガフリー・速度が安定 |
メルカリモバイルは、日本初のギガ売買という斬新な発想で生まれた面白いサービスです。しかし、2026年5月時点での評価を正直に言えば、「メルカリを日常的にヘビーに使う人」以外にはメリットが薄いというのが結論です。
特に昼間の通信速度(0.57Mbps)は致命的で、仕事中や外出中に使う機会が多い方にとってはストレスの原因になります。ギガ売買も「理論上お得」ではありますが、月末に売れ残るリスクや、価格競争による低値化を考えると安定した節約手段とは言いにくいのが現実です。
格安SIMへの乗り換えを検討されている方は、まず以下のランキング記事で自分に合った1社を見つけてください。速度・料金・サポートの3軸で比較した上でメルカリモバイルを候補に入れるかどうか判断するのがベストです。



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