MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、今使っている電話番号をそのまま維持しながら、他の携帯電話会社に乗り換えられる制度です。格安SIMへの乗り換えには必須の手続きですが、「MNP予約番号の取得」「有効期限」「手数料」など、初めての方には分かりにくい部分も多くあります。
この記事では、MNP転出の全手順を7ステップに分解し、図解・タイムライン・キャリア別の具体的な手順を完全解説します。2024年5月から開始された「MNPワンストップ」にも対応しています。
MNP(Mobile Number Portability)は、現在使っている携帯電話番号を変えずに、他の携帯電話会社に乗り換えられる制度です。
- 電話番号が変わらない→LINE・銀行・通販サイトなどに登録している番号をそのまま使える
- 連絡先変更の通知が不要→友人・家族・仕事先に「番号変わりました」メールを送る手間ゼロ
- 乗り換えのハードルが下がる→番号変更の面倒がないので、気軽に格安SIMを試せる
2024年5月27日から、「MNPワンストップ」という新しい仕組みがスタートしました。これにより、一部のキャリア間では「MNP予約番号の取得が不要」になりました。
乗り換え元・乗り換え先の両方が「MNPワンストップ対応キャリア」の場合
【メリット】
◎ MNP予約番号の取得が不要
◎ 乗り換え先に申し込むだけで完結
◎ 手続きが簡単・手間が少ない
【対応キャリア(2026年4月時点)】
ドコモ・au・SoftBank・楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル・ahamo・povo・LINEMO・mineo・IIJmio・日本通信SIM・NUROモバイルなど
乗り換え元または乗り換え先が「MNPワンストップ非対応」の場合
【手順】
① 現在のキャリアからMNP予約番号を取得
② 新しいキャリアに申し込み時にMNP予約番号を入力
③ 開通手続き→乗り換え完了
【注意点】
× MNP予約番号の有効期限は15日間
× 期限内に申し込み・開通が必要
× 手続きが若干複雑
| 乗り換え元 | 乗り換え先 | 方式 | 予約番号 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | UQモバイル | ワンストップ | 不要 |
| au | ワイモバイル | ワンストップ | 不要 |
| SoftBank | 楽天モバイル | ワンストップ | 不要 |
| ドコモ | イオンモバイル | 従来MNP | 必要 |
| 楽天モバイル | HISモバイル | 従来MNP | 必要 |
ここからは、MNP予約番号が必要な「従来MNP方式」の手順を7ステップで完全解説します。MNPワンストップ対応の場合は、STEP 2(MNP予約番号取得)をスキップできます。
まず、どの格安SIMに乗り換えるかを決めます。料金・データ容量・通信速度・セット割など、自分の使い方に合ったキャリアを選びましょう。
乗り換え先がMNPワンストップ非対応の場合、現在のキャリアから「MNP予約番号(10桁の数字)」を取得します。取得方法は「Web」「電話」「店舗」の3種類があります。
【最推奨】Web(My docomo)から取得
- ① My docomoにログイン
- ② 「契約内容・手続き」→「携帯電話番号ポータビリティ予約」を選択
- ③ 注意事項を確認して「次へ」
- ④ MNP予約番号(10桁)と有効期限が表示される→スクショ or メモ
電話で取得
- ドコモ携帯から:151(無料)
- 一般電話から:0120-800-000
- 受付時間:9:00〜20:00
- 音声ガイダンスに従い「MNP予約番号を取得したい」と伝える
店舗で取得
- ドコモショップに本人確認書類を持参
- 「MNP予約番号を取得したい」と伝える
- 引き止め営業があるため、時間がかかる(30分〜1時間)
【最推奨】Web(My au)から取得
- ① My auにログイン
- ② 「スマートフォン・携帯電話」→「ご契約内容 / 手続き」→「お問い合わせ / お手続き」を選択
- ③ 「MNPご予約」を選択
- ④ 注意事項を確認して「次へ」
- ⑤ MNP予約番号(10桁)と有効期限が表示される→スクショ or メモ
電話で取得
- au携帯・一般電話から:0077-75470(無料)
- 受付時間:9:00〜20:00
- 音声ガイダンスに従い「MNP予約番号を取得したい」と伝える
店舗で取得
- auショップに本人確認書類を持参
- 「MNP予約番号を取得したい」と伝える
- 引き止め営業があるため、時間がかかる
【最推奨】Web(My SoftBank)から取得
- ① My SoftBankにログイン
- ② 「設定・申込」→「設定・変更」→「契約者情報の変更」を選択
- ③ 「MNP予約番号の発行」を選択
- ④ 注意事項を確認して「次へ」
- ⑤ MNP予約番号(10桁)と有効期限が表示される→スクショ or メモ
電話で取得
- SoftBank携帯から:*5533(無料)
- 一般電話から:0800-100-5533
- 受付時間:9:00〜20:00
- 音声ガイダンスに従い「MNP予約番号を取得したい」と伝える
店舗で取得
- SoftBankショップに本人確認書類を持参
- 「MNP予約番号を取得したい」と伝える
- 引き止め営業があるため、時間がかかる
【最推奨】Web(my 楽天モバイル)から取得
- ① my 楽天モバイルにログイン
- ② 「契約プラン」→「各種手続き」→「他社への乗り換え(MNP)」を選択
- ③ 注意事項を確認して「次へ」
- ④ MNP予約番号(10桁)と有効期限が表示される→スクショ or メモ
注意:楽天モバイルは電話・店舗での取得不可
楽天モバイルはWebのみでMNP予約番号を発行しています。電話や店舗では取得できません。
MNP予約番号を取得したら、有効期限内(15日間)に新しい格安SIMに申し込みます。申し込み時に「MNP予約番号」「有効期限」「MNP転出元の電話番号」を入力します。
- UQモバイル公式サイトまたは代理店サイトにアクセス
- 「お申し込み」ボタンをクリック
- 契約方法で「他社から乗りかえ(MNP)」を選択
- プラン・オプションを選択
- 「MNP予約番号」「有効期限」「電話番号」を入力
- 本人確認書類をアップロード
- 支払い方法を登録
- 申し込み完了→SIMカード発送(2〜3日で到着)
申し込みから2〜3日で、新しい格安SIMのSIMカードが自宅に届きます。eSIM対応の場合は、SIMカード郵送を待たずに即日開通できます。
- 現在のキャリアのデータバックアップ→写真・連絡先・LINEトーク履歴など
- キャリアメールの移行準備→重要なサービスの登録メールアドレスを確認
- SIMロック解除(必要な場合)→端末がSIMロックされている場合は解除手続き
SIMカードが届いたら、開通手続き(MNP転入切り替え)を行います。この手続きを完了すると、旧キャリアが自動的に解約され、新しい格安SIMが開通します。
- UQモバイル会員サイトにログイン
- 「回線切り替え」メニューを選択
- SIMカード台紙に記載されている「製造番号(IMEI)」下4桁を入力
- 「回線切り替えを実行」ボタンをクリック
- 30分〜1時間後に新しいSIMカードが開通→旧キャリアが自動解約
| 手続き時間 | 開通完了時刻 |
|---|---|
| 9:00〜21:00に手続き | 約30分〜1時間後 |
| 21:00以降に手続き | 翌日9:00以降(格安SIMによって異なる) |
開通手続きが完了したら、新しいSIMカードをスマホに挿入し、APN設定(ネット接続設定)を行います。
- スマホの電源を切る
- SIMカードトレイを取り出す(SIMピンまたはクリップを使用)
- 新しいSIMカードをトレイにセット
- トレイをスマホに戻す
- 電源を入れる
【iPhone の場合】
- ① Wi-Fiに接続
- ② 格安SIMの公式サイトから「APN構成プロファイル」をダウンロード
- ③ 「設定」→「プロファイルがダウンロードされました」→「インストール」
- ④ パスコードを入力→インストール完了
【Android の場合】
- ① 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」を選択
- ② 「アクセスポイント名」→「新しいAPN」を選択
- ③ 格安SIMから提供されたAPN情報を入力(名前・APN・ユーザー名・パスワードなど)
- ④ 保存→新しいAPNを選択
新しい格安SIMが開通したら、最後にデータ移行・各種サービスの設定変更を行います。
7ステップの流れを、実際の時系列で確認しましょう。
| 失敗例 | なぜ起こったか | 対策 |
|---|---|---|
| ①MNP予約番号の有効期限が切れた | 取得してから申し込みまでに時間がかかりすぎた | MNP予約番号を取得したらその日のうちに申し込む。再取得は無料だが手間がかかる。 |
| ②有効期限が残り9日で申し込めなかった | 格安SIMによって「有効期限が残り10日以上必要」などの条件がある | 申し込み前に「有効期限の残り日数の条件」を確認。余裕を持って取得・申し込み。 |
| ③開通手続きを忘れて自動キャンセルされた | SIMカードが届いたのに開通手続きをせず放置→有効期限切れ | SIMカード到着後、すぐに開通手続きを行う。カレンダーにリマインド設定推奨。 |
| ④名義が違ってMNPできなかった | 現在のキャリアの契約者名義と、新しい格安SIMの申し込み名義が異なる | MNP前に旧キャリアで名義変更、または新しい格安SIMを同じ名義で申し込む。 |
| ⑤SIMロック解除を忘れた | 端末がSIMロックされたまま→新しいSIMが使えない | 事前にSIMロック解除(旧キャリアのWebサイトから無料で可能)。2021年10月以降発売の端末はSIMフリー。 |
| ⑥APN設定を間違えてネットに繋がらない | APN情報の入力ミス・古いプロファイルが残っている | 格安SIMの公式サイトで最新のAPN情報を確認。iPhoneは古いプロファイルを削除してから新しいものをインストール。 |
いいえ、MNP予約番号を取得しただけでは解約になりません。新しい格安SIMで開通手続き(MNP転入切り替え)を完了した時点で、旧キャリアが自動的に解約されます。MNP予約番号を取得しても、有効期限内に新しいキャリアに申し込まなければ、番号は無効になり、現在のキャリアとの契約はそのまま継続されます。
MNP予約番号の有効期限(発行日から15日間)が切れた場合は、再度、現在のキャリアからMNP予約番号を取得してください。再取得は無料です(2021年4月以降、MNP転出手数料は無料化されています)。ただし、手間がかかるため、取得したらすぐに新しい格安SIMに申し込むことをおすすめします。
MNPワンストップは、2024年5月27日から開始された新しい仕組みで、MNP予約番号の取得が不要になりました。乗り換え元・乗り換え先の両方が「MNPワンストップ対応キャリア」であれば、新しいキャリアに申し込むだけで乗り換えが完結します。従来MNP方式では、現在のキャリアからMNP予約番号を取得→新しいキャリアに申し込み、という2ステップが必要でした。主要キャリア(ドコモ・au・SoftBank・楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル・ahamo・povo・LINEMO・mineoなど)はMNPワンストップに対応しています。
MNP転出手数料は2021年4月以降、無料化されています。ドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルなど、主要キャリアはすべてMNP転出手数料を撤廃しています。ただし、契約解除料(違約金)や端末の分割払い残債は別途発生する場合があります。また、新しい格安SIMへの「契約事務手数料(初期費用)」は3,000円〜3,850円程度かかります(キャンペーンで無料になる場合もあり)。
はい、開通手続き中(約30分〜1時間)は、電話・ネットが一時的に使えなくなります。これは、旧キャリアから新しいキャリアに回線が切り替わるためです。開通手続きを実施するタイミングは、電話・ネットが使えなくても問題ない時間帯(夜間や休日など)を選ぶことをおすすめします。開通が完了すれば、新しい格安SIMで電話・ネットが使えるようになります。
端末がSIMロックされている場合は、SIMロック解除が必要です。ただし、2021年10月以降に発売された端末は、原則としてSIMフリー(SIMロックなし)で販売されているため、SIMロック解除は不要です。2021年9月以前に購入した端末の場合は、現在のキャリアのWebサイトから無料でSIMロック解除ができます(ドコモ:My docomo、au:My au、SoftBank:My SoftBank)。SIMロック解除の手続きは、MNP予約番号を取得する前に済ませておくとスムーズです。
MNP転出は、7ステップに沿って進めれば、初めての方でも失敗せずに格安SIMへ乗り換えられます。
※ 料金・手順は2026年4月時点の情報です。
※ MNP予約番号の有効期限は発行日から15日間です。
※ MNP転出手数料は2021年4月以降、無料化されています。
※ MNPワンストップ対応キャリアは拡大中です。最新情報は各キャリアの公式サイトをご確認ください。
※ SIMロック解除は、2021年10月以降発売の端末では不要(SIMフリー販売)です。
※ 開通手続きのタイミング・方法は格安SIMによって異なります。詳細は各キャリアの案内をご確認ください。
※ 契約解除料(違約金)・端末分割払い残債は別途発生する場合があります。



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