ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドとして、全国約4,000店のサポート・LYPプレミアム無料付帯・データ繰り越しなど多くのメリットで人気です。しかし契約前に知っておかないと後悔するデメリットも確実に存在します。特に2026年6月の値上げ予定を踏まえると、2026年時点での判断軸は以前と変わっています。
この記事では現役ユーザーの目線からワイモバイルのデメリット7つを正直に解説し、それぞれ「回避策はあるか」「それでも契約すべき人は誰か」まで踏み込みます。
ワイモバイルは2026年6月2日より、シンプル3 S/M/Lの月額料金を一律220〜330円値上げすることを正式発表しました。旧プラン(シンプル2・シンプルS/M/L)は7月1日からさらに+330円の値上げです。既存ユーザーも全員対象で、2027年1月以降は全員が新料金でのフル請求になります。
| プラン | 現行料金 | 値上げ後(6月〜) | 年間増加額 |
|---|---|---|---|
| シンプル3 S(5GB) | 2,178円 | 2,398円 | +2,640円 |
| シンプル3 M(30GB) | 3,278円 | 3,498円 | +2,640円 |
| シンプル3 L(35GB) | 4,158円 | 4,488円 | +3,960円 |
緩和措置として、6月1日(月)までにシンプル3を契約中のユーザーは「シンプル3 特別割引」が自動適用され、2026年12月31日まで現行料金を維持できます。ただし2027年1月以降は新料金に移行します。
ワイモバイルの「安さ」はセット割や家族割が前提になっています。割引なしの基本料金はahamoより高く、30GBで比較すると値上げ後のシンプル3 M(3,498円)はahamo(2,970円)より528円高くなります。さらに通話オプション(+880円)を追加すると差は1,408円まで拡大します。
| 割引なし・30GB比較 | ワイモバイル(値上げ後) | ahamo | 差額 |
|---|---|---|---|
| 基本料金(30GB) | 3,498円 | 2,970円 (5分かけ放題込み) | -528円 |
| 10分かけ放題追加後 | 3,498円+880円=4,378円 | 2,970円(込み) | -1,408円 |
主な割引の適用条件は以下の通りで、重複適用にも制限があります。
- おうち割光セット(-1,650円):SoftBank光・SB Air等が必要。家族割・でんきセットとの重複不可
- 家族割(2回線目以降-1,100円):光セットとの重複不可
- PayPayカード割(-330円〜-550円):カード種別による。6月以降はGOLDで追加+220円
現状(2026年4月時点)、ワイモバイルで海外データ通信を使うには「海外あんしん定額」等の有料オプションへの加入が必要です。年に数回海外に行く方にとっては、毎回数千円の追加費用が発生します。
ただし、2026年夏以降に海外200以上の国・地域で月2GBまで追加料金なしのローミングが追加予定です。これが実現すれば短期の海外利用(2〜3泊程度)はカバーできるようになります。なお、SIMのみ新規契約の方は契約から5ヶ月目以降でないと海外利用が使えない制限もあります。
| 海外ローミング比較 | ワイモバイル(現在) | ワイモバイル(夏以降) | ahamo |
|---|---|---|---|
| 追加料金なし分 | なし(有料オプション必要) | 月2GB無料 | 月30GB(月15日まで) |
| 対応国 | 有料プラン次第 | 200以上の国・地域 | 91ヶ国・地域 |
ワイモバイルの最大プランはシンプル3 L(35GB)で、無制限プランは提供されていません。毎月40GB以上使う動画ヘビーユーザーや、テザリングで固定回線代わりに使いたい方には対応できません。35GBを超過すると速度制限がかかり(M/Lは最大1Mbps、Sは最大300kbps)、追加データ購入が必要になります。
| 大容量・無制限比較 | ワイモバイル | 楽天モバイル | ahamo(大盛り) |
|---|---|---|---|
| 上限容量 | 35GB(上限あり) | 無制限 | 110GB |
| 料金 | 4,158円→4,488円(6月〜) | 3,278円 | 4,950円 |
| かけ放題 | 10分(Lプラン込み) | Rakuten Link無料 | 5分(基本料込み) |
ワイモバイルは店舗での申し込みとオンラインストアでの申し込みで条件が異なります。最も大きな差は事務手数料で、店舗は4,950円・オンラインは3,850円と1,100円の差があります。さらにキャンペーン(ポイント還元・端末割引)もオンラインストアの方が充実していることがほとんどです。
| 比較項目 | ワイモバイル店舗 | ワイモバイルオンライン |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 4,950円 | 3,850円(1,100円安い) |
| 端末代金(頭金) | 店舗によって頭金が加算 | 頭金なし |
| ポイント還元 | 店舗キャンペーンのみ | オンライン限定特典あり |
| 対面サポート | ◎ 手厚い | × なし |
スマホの操作が苦手・初めての格安SIM乗り換えで不安という方には店舗のメリットがありますが、コスト面ではオンラインが圧倒的に有利です。
ドコモ・au・ソフトバンクから乗り換える際、以前使っていたキャリアメール(@docomo.ne.jp、@au.com等)をそのまま使い続けることはできません。ワイモバイル自体は@ymobile.ne.jpを無料で提供していますが、銀行・通販・重要サービスに旧キャリアメールを登録している場合は事前の変更が必須です。
また、ワイモバイルを解約・転出する際は@ymobile.ne.jpも失効します。将来的な乗り換えを考える際にも同じ問題が発生するため、重要サービスへの連絡先はGmailなどフリーメールに統一することをおすすめします。
ワイモバイルはシンプル3プランにLYPプレミアム(通常月508円)が無料付帯されており、Yahoo!ショッピングのポイント倍率UP・PayPayクーポン・LINEスタンプ使い放題などが使えます。しかしYahoo!ショッピングやPayPayをほぼ使わない方には、この508円分の恩恵をほとんど受け取れません。
逆に、au PAY・Ponta経済圏のユーザーにはUQモバイルの「Pontaパス(月548円相当)」の方が使いやすく、楽天経済圏ユーザーには楽天モバイルの方が楽天市場ポイント倍率UPで実質月額が下がります。経済圏のミスマッチはジワジワと損失が積み上がるため、見落としやすい盲点です。
| 経済圏と相性の良いキャリア | おすすめキャリア | 主な特典 |
|---|---|---|
| PayPay・Yahoo!経済圏 | ワイモバイル | LYPプレミアム無料(508円/月相当) |
| Ponta・au PAY経済圏 | UQモバイル | Pontaパス無料(548円/月相当) |
| 楽天市場・楽天カード経済圏 | 楽天モバイル | 楽天SPUポイント倍率UP |
| dポイント・d払い経済圏 | ahamo | dカードGOLDで+5GB/月ボーナス |
デメリットを正直に書いてきましたが、ワイモバイルには他社が真似できない強みもあります。向いている人には間違いなくコスパの高い選択肢です。
一言で言えば「セット割・Yahoo!/PayPay経済圏に乗れない人には割高」です。ワイモバイルの料金体系はSB光のセット割・Yahoo!ショッピング・PayPayの利用を前提に設計されています。これらと相性が悪い方には、ahamo(2,970円・30GB・5分かけ放題込み)やUQモバイルの方がシンプルでお得になります。さらに2026年6月の値上げ後はその傾向がより強まります。
6月1日(月)までにシンプル3を契約していれば「シンプル3 特別割引(-220円/月)」が自動適用され、2026年12月31日まで現行料金と同額で利用できます。そのため「今すぐ急いで申し込む」必要はなく、5月末までに判断すれば十分です。ただし2027年1月以降はフル価格になるため、長期で使うつもりなら早めに乗り換え先との比較を始めることをおすすめします。
ワイモバイルはソフトバンク回線をそのまま使うサブブランドのため、通信速度・品質はキャリア同等水準です。昼間の混雑時でもMVNO格安SIM(IIJmio・mineo等)よりも速く安定しており、平均ダウンロード速度は100Mbps前後と快適に使えます。料金面のデメリットはあっても、通信品質はワイモバイルの大きな強みです。
使っている固定回線によって異なります。SoftBank光・SB Airを使っているならワイモバイルのセット割(-1,650円)が有利です。au光・UQ WiMAXを使っているならUQモバイルのセット割(-1,100円)が適用できます。どちらの光回線も使っていない場合は、UQモバイルのコミコミプランバリュー(3,828円・35GB+10分かけ放題+Pontaパス・誰でも同額)かahamo(2,970円・30GB+5分かけ放題)がシンプルでお得です。詳しくは比較記事をご覧ください。
はい、子供のスマホにはワイモバイルが3社の中で最も充実しています。「ワイモバ親子割」(5〜18歳・シンプル3 M/L対象・最大13ヶ月-1,100円)に加え、全国約4,000店のショップで端末の操作指導・トラブル対応を対面で受けられます。なお、ahamoは18歳未満名義での契約ができない(親権者名義で子を利用者登録する方法はあり)ため、子供のスマホという観点ではワイモバイルが使いやすいです。ただしワイモバ親子割の受付は2026年5月24日(Web)・6月1日(店舗)までの期限があります。
①2026年6月に+220〜330円の値上げ予定(2027年1月以降フル適用)
②セット割なしでは割高・割引条件が複雑
③海外ローミングに追加費用が発生(夏以降2GB無料予定)
④データ無制限プランがない(最大35GB)
⑤店舗契約は事務手数料が高い(オンラインより1,100円高)
⑥他社からのキャリアメールが継続不可・転出後に@ymobile.ne.jpも失効
⑦Yahoo!/PayPayを使わない人はLYPプレミアムの恩恵が薄い
7つのデメリットを並べると多く見えますが、SoftBank光・SB Airを使っていてYahoo!/PayPay経済圏を活用できる方には、値上げ後もワイモバイルは十分に競争力のある選択肢です。逆に、セット割が使えない・海外利用が多い・無制限で使いたいという方には乗り換えを検討する価値があります。
まず「自分が毎月どのくらいデータを使うか」「SB光を使っているか」「Yahoo!/PayPayをよく使うか」の3点を確認してから、ワイモバイルか他社かを判断するのが後悔のない選び方です。
※ 料金はすべて税込。2026年4月時点の情報です。
※ ワイモバイルの値上げ額・特別割引の条件は現時点の予定です。最新情報はワイモバイル公式サイト(ymobile.jp)をご確認ください。
※ ワイモバ親子割の受付期限は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
※ プラン内容・キャンペーンは変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。



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