QTモバイルは、九州電力グループの通信事業者「QTnet」が運営する格安SIMで、「3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)対応」「BBIQ・九電セット割」「端末補償サービス無料」という特徴があります。しかし、「九州電力グループで安心」という理由だけで契約すると、「料金が他社より割高」「店舗サポートが九州限定」「eSIM非対応(一部を除く)」「昼間の速度低下」といった後悔をする可能性があります。
この記事では、QTモバイルの7つのデメリットと具体的な対策を徹底解説します。契約前に知っておくべき注意点をすべて網羅しているので、後悔しない格安SIM選びができます。
QTモバイルは、九州電力グループの通信事業者「QTnet(キューティーネット)」が2017年にサービス開始したMVNO(仮想移動体通信事業者)です。ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリア回線に対応しており、九州地方を中心にサービスを展開しています。
(ドコモ・au回線)
※ソフトバンク回線は料金が異なる・Android非対応
・BBIQセット割:月-220円(BBIQ光契約者)
・最大330円/月割引
①3キャリア対応:ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選択可能(3キャリア対応のMVNOは少ない)。
②セット割:九州電力の電気(月-110円)+BBIQ光(月-220円)で最大月-330円。
③端末補償無料:他社購入端末も含め、修理・交換費用を年2回まで補償(自己負担3,000円)。
④5G対応:2026年1月28日より5Gオプションを無料提供開始。
QTモバイルの最大のデメリットは、料金が競合他社(IIJmio・mineo等)より割高という点です。特に、BBIQ光・九州電力の割引(最大月330円)を使えない方は、同じデータ容量でも月数百円高くなります。
例えば、6GBプラン(1,540円)はIIJmio(5GB 990円)と比較すると、月550円(年間6,600円)も高い計算になります。「九州電力グループだから安心」という理由だけで選ぶと、料金面で後悔する可能性があります。
・QTモバイル(Dタイプ):1,540円
・QTモバイル(九電+BBIQ割引):1,210円
・IIJmio(5GB):990円
・mineo(5GB):1,518円
→ IIJmio比:+550円(割引なし)・+220円(最大割引時)
【10GB】
・QTモバイル(Dタイプ):1,980円
・QTモバイル(九電+BBIQ割引):1,650円
・IIJmio(10GB):1,500円
・mineo(10GB):1,958円
→ IIJmio比:+480円(割引なし)・+150円(最大割引時)
【20GB】
・QTモバイル(Dタイプ):2,090円
・QTモバイル(九電+BBIQ割引):1,760円
・IIJmio(20GB):2,000円
・楽天モバイル(〜20GB):2,178円
→ 20GBはIIJmio・楽天モバイルと競争力あり(割引なしでもほぼ同額)
QTモバイルは九州電力グループのサービスのため、実店舗(QTモバイルショップ)が全国10店舗・すべて九州地域のみです。九州以外(関東・関西・中部・東北等)に在住の方は、契約・初期設定・トラブル対応をすべてオンラインで行う必要があります。
「九州電力グループで信頼できるから対面サポートも充実しているだろう」と期待していると、「九州以外は完全オンライン専用と変わらない」というギャップを感じる可能性があります。
・福岡県:福岡市内(複数店舗)
・佐賀県:佐賀市内
・長崎県:長崎市内
・熊本県:熊本市内
・大分県:大分市内
・宮崎県:宮崎市内
・鹿児島県:鹿児島市内
※沖縄県・本州以北には店舗なし
【九州以外でのサポート窓口】
・電話サポート:0120-286-080(受付時間:10:00〜19:00)
・メール:問い合わせフォームから
・チャット:公式サイトのチャットボット
口コミによると、解約時の電話サポートで「2時間近く待たされた」という報告もあります。九州以外在住で電話サポートを使わざるを得ない状況になった場合、待ち時間が発生する可能性があります。解約・MNP転出の手続きは、繁忙期(月末・GW等)を避けて早めに行動しましょう。
QTモバイルは長らくeSIM非対応でしたが、現在は「データ+通話コース」のドコモ回線(Dタイプ)・au回線(Aタイプ)のみeSIMに対応しています。ただし、ソフトバンク回線(Sタイプ)・「データコース」・「データ(SMS付き)コース」はeSIM非対応です。
また、eSIM対応になったのは比較的最近のため、「eSIMで即日開通できる」と思って契約すると、申し込んだコース・回線によっては物理SIMカードの郵送待ち(3〜5日)が必要になります。IIJmio・mineo等の主要格安SIMがeSIMを全面対応しているのと比較すると、対応が遅れています。
・データ+通話コース・ドコモ回線(Dタイプ):◎ 対応
・データ+通話コース・au回線(Aタイプ):◎ 対応
【eSIM非対応】
・データ+通話コース・ソフトバンク回線(Sタイプ):× 非対応
・データ(SMS付き)コース:× 非対応
・データコース:× 非対応
【他社のeSIM対応状況(参考)】
・IIJmio:全プラン対応(即日開通可)
・mineo:全プラン対応(即日開通可)
・楽天モバイル:全プラン対応(即日開通可)
・NUROモバイル:対応(即日開通可)
→ QTモバイルは対応範囲が限定的
QTモバイルは2026年4月1日〜2026年9月30日の期間、eSIM変更手数料割引キャンペーンを実施中です。物理SIMからeSIMへの変更手数料が割引になります。物理SIMで契約中の方がeSIMへ変更する場合は、このキャンペーン期間中に手続きをするとお得です。
QTモバイルはMVNO(仮想移動体通信事業者)のため、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りて運営しています。そのため、混雑時(昼12:00〜13:00・夜18:00〜23:00)に速度が低下します。
実際の口コミでも「昼間・夕方のピーク時に遅くなる」「動画視聴時にたまに止まる」という声が多く見られます。マイベスト社の実測検証でも、昼間の速度は「標準画質の動画の読み込みにも待たされる可能性がある速度」と評価されています。
・昼(12:00〜13:00):1〜5Mbps(動画が止まる場合あり)
・夕方(15:00〜17:00):15〜30Mbps(快適)
・夜(18:00〜23:00):5〜15Mbps(普通)
・深夜(0:00〜6:00):30〜55Mbps(快適)
※ 2026年1月より5Gオプション(無料)対応。5G対応エリア・端末なら混雑時も速度改善の可能性あり
※ au回線・ソフトバンク回線でも同様の速度低下が発生する場合あり
QTモバイルは2026年1月28日より5Gオプション(無料)の提供を開始しました。5G対応エリア・5G対応端末であれば、混雑時の速度低下が改善される可能性があります。ただし、5Gオプションは別途申し込みが必要です(無料)。5G対応エリアはドコモ・au・ソフトバンク各社の5Gエリアマップで確認してください。
QTモバイルのソフトバンク回線(Sタイプ)は、iPhoneおよびiPad専用で、Android端末には対応していません。ソフトバンク回線のAndroidスマホを持っている方は、QTモバイルのソフトバンク回線では使えないため注意が必要です。
さらに、ソフトバンク回線(Sタイプ)は料金がドコモ回線・au回線より高くなる場合があります。また、eSIM・5Gオプションもソフトバンク回線では非対応のため、3キャリア対応を活かす場合でも、ソフトバンク回線を選ぶメリットが限られます。
・iPhone(全機種):◎ 対応
・iPad(全機種):◎ 対応
・Android端末:× 非対応(SoftBank版も不可)
【機能の制限】
・eSIM:× 非対応(ドコモ・au回線は対応)
・5Gオプション:× 非対応(ドコモ・au回線は対応)
【料金の特徴】
・一部プランでドコモ・au回線より料金が高くなる場合あり
・契約期間の途中から料金が変わる可能性がある点に注意
【結論】
・Androidユーザー:ソフトバンク回線は選べない(ドコモ・au回線を選ぶ)
・iPhoneユーザー:ドコモ・au回線の方がeSIM・5G対応で有利
QTモバイルのソフトバンク回線(Sタイプ)は、「eSIM非対応・5G非対応・Android非対応・料金が割高」という制約が多いです。現在ソフトバンクを使っているiPhoneユーザーがQTモバイルに乗り換える場合でも、ドコモ回線またはau回線に切り替えた方が機能・料金面で有利なケースが多いです。ソフトバンク回線をあえて選ぶ理由はほとんどありません。
QTモバイルは、キャリアメール(@qtmobile.jp等)を提供していません。ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアメールを使い続けたい方は、乗り換え後にメールアドレスが変わるため、各種サービスの登録変更が必要になります。
また、QTモバイルは九州電力グループが運営しているため、九州以外での知名度が低く、利用者数も推定5〜10万人程度と少ないです。利用者数が少ないため、口コミ・体験談・比較情報が少なく、乗り換え前の情報収集がしにくいというデメリットもあります。
・QTモバイルはキャリアメール(独自ドメインのメール)を提供していない
・ドコモ(@docomo.ne.jp)・au(@au.com)・SoftBank(@softbank.ne.jp)のメールは使えなくなる
・銀行・通販・公共サービス等のメール登録変更が必要
・Gmail・Yahoo!メール等のフリーメールへの移行が必要
【知名度・情報量の問題】
・全国的な知名度が低い(九州外では「知らない」人が多い)
・利用者数:推定5〜10万人(IIJmio・mineo・楽天モバイルの数十分の一)
・口コミ・レビュー数が少なく、実体験に基づく情報が集めにくい
・比較サイト・レビューサイトでの取り上げが少ない
【キャリアメール対応格安SIM(参考)】
・ワイモバイル:@ymobile.ne.jpが無料
・UQモバイル:@uqmobile.jpが月220円
・QTモバイル:提供なし
QTモバイルは「端末補償サービスが無料で付いてくる」と宣伝していますが、実際には修理・交換時に自己負担3,000円が発生します。「無料」なのはあくまで月額の補償サービス料が0円ということで、修理・交換費用が完全無料になるわけではありません。
また、利用回数は修理と交換を合わせて年間2回までという制限があります。スマホを頻繁に破損する方には物足りない補償内容です。y.u mobile(年間最大3万円補償・申込不要)等と比較すると、補償の充実度は限定的です。
・月額補償料:無料(0円)
・修理・交換時の自己負担:3,000円/回
・利用回数:修理+交換合わせて年間2回まで
・対象端末:他社購入の端末も対象
【補償対象となる主なケース】
・画面割れ・破損
・水没・水濡れ
・盗難・紛失(補償内容による)
【他社の端末補償との比較】
・QTモバイル:無料・自己負担3,000円・年2回
・y.u mobile:無料・年間最大3万円補償(自己負担なし)
・キャリア(ドコモ等):月825円〜・修理時自己負担あり
→ 月額無料は魅力だが、補償内容はy.u mobileより手薄
デメリットだけでなく、QTモバイルのメリットも公平に解説します。
QTモバイルと競合他社(IIJmio・mineo・楽天モバイル)を比較します。
(割引後1,210円〜)
(割引後1,650円〜)
(割引後1,760円〜)
(割引後2,970円〜)
(D・Aタイプのみ)
10分880円・無制限1,600円
10分700円
10分550円
BBIQ・九電割引あり・九州在住:QTモバイル(最大330円割引+対面サポート)。
料金最安値:IIJmio(5GB 990円・10GB 1,500円)。
速度重視:mineo(昼間5〜10Mbps)。
eSIM即日開通:IIJmio・mineo(全プラン対応)。
はい、QTモバイルは全国どこでも使えます。ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリア回線を使用しているため、全国の3キャリアエリア内であれば通信できます。ただし、店舗サポートは九州限定(10店舗)のため、九州以外にお住まいの方は契約・サポートをオンラインまたは電話で行う必要があります。
はい、BBIQセット割は家族名義のQTモバイルにも適用できます。ただし、家族名義の場合は別途申し込みが必要です。九電まとめてあんしん割(月-110円)は、九州電力の契約者と同一姓・住所であることが条件です。家族全員でQTモバイルに乗り換えた場合、1回線ごとに割引が適用されます(例:4人家族なら最大月1,320円割引)。
はい、QTモバイルの端末補償サービスはiPhoneを含む他社購入端末も対象です。修理・交換時の自己負担は3,000円/回(年2回まで)です。ただし、補償の適用条件(対象となる破損状況・手続き方法等)は公式サイトで確認してください。AppleCare+等の別途保険に加入している場合は、QTモバイルの補償と重複する可能性があります。
QTモバイルは昼間(12:00〜13:00)の速度が1〜5Mbps程度まで低下します。YouTube標準画質(480p)の視聴に必要な速度が3Mbpsのため、昼間に動画視聴やZoom会議をする方には厳しい環境です。夜間(18:00〜23:00)は5〜15Mbps、深夜(0:00〜6:00)は30〜55Mbps程度まで回復します。なお、2026年1月より5Gオプション(無料)の提供が開始されており、5G対応エリア・端末なら改善が期待できます。
いいえ、QTモバイルのソフトバンク回線(Sタイプ)はiPhone・iPadのみ対応で、Android端末には対応していません。Androidスマホを使っている方は、ドコモ回線(Dタイプ)またはau回線(Aタイプ)を選んでください。なお、ソフトバンク回線はeSIM・5Gオプションも非対応のため、Android・iPhoneユーザーともにドコモ・au回線を選んだ方が機能面で有利です。
QTモバイルの解約は、マイページまたは電話(0120-286-080)で手続きします。2022年7月1日より解約金・最低利用期間が撤廃されており、解約金は一切かかりません。MNP転出の場合、オンラインでのMNP予約番号発行は無料ですが、電話での発行は1,100円かかります。解約受付の締め日は毎月月末日です。
使い方によって異なります。九州在住でBBIQ・九電割引が使える方はQTモバイル(最大330円割引+対面サポート+端末補償無料)。料金重視ならIIJmio(5GB 990円・10GB 1,500円でQTモバイルより安い)。eSIM即日開通ならIIJmio(全プラン対応 vs QTモバイルは一部のみ)。通話が多いならIIJmio(10分かけ放題700円 vs QTモバイル880円)。
はい、九州電力の電気契約を解約した場合、九電グループまとめてあんしん割(月-110円)は翌月から適用されなくなります。同様に、BBIQ光を解約した場合はBBIQセット割(月-220円)も適用されなくなります。また、BBIQの契約を解約した場合は、QTモバイルの契約も同月に自動的に解約となる場合があります。転居等でBBIQ・九電が使えなくなる場合は、QTモバイルの継続利用についても検討が必要です。
QTモバイルの7つのデメリットと対策を解説してきました。最後に、改めて「QTモバイルがおすすめな人・おすすめしない人」をまとめます。
①九州電力の電気+BBIQ光を両方使っている:最大月330円(年間3,960円)割引でコスパ向上。
②九州在住で対面サポートが欲しい:各県のQTモバイルショップで専門スタッフに相談可能。
③3キャリアから回線を選びたい:ドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応。
④端末補償を月額無料で使いたい:自己負担3,000円・年2回の補償が0円で付帯。
⑤10〜20GBの中容量を使う:セット割適用後はIIJmio・楽天モバイルと競争力あり。
①BBIQ・九電割引なし・料金最安値を求める:IIJmio・日本通信SIM等の方が安い。
②九州以外在住で店舗サポートが必要:店舗は九州のみ・九州以外は完全オンライン。
③eSIMで即日開通したい:一部コース・回線のみ対応(ソフトバンク回線は非対応)。
④Android端末でソフトバンク回線を使いたい:SタイプはiPhone・iPad専用。
⑤大容量(20GB以上)を最安値で使いたい:楽天モバイル(無制限3,278円)の方が安い。
QTモバイルは、「九州在住でBBIQ・九電をまとめて使いたい」「対面サポートで安心して使いたい」という九州ユーザーに最適な格安SIMです。一方、九州以外在住・料金最安値・eSIM即日開通を求める方には不向きです。BBIQ・九電割引の適用可否とセット割後の料金を他社と比較して、後悔しない格安SIM選びをしましょう。
※ 料金はすべて税込。2026年5月時点の情報です。
※ 九電グループまとめてあんしん割(月-110円)は、九州電力の電気契約者が対象です。
※ BBIQセット割(月-220円)は、BBIQ光(ホームタイプ・マンションタイプ・プラスタイプ)が対象です。
※ ソフトバンク回線(Sタイプ)はiPhone・iPad専用でAndroid非対応・eSIM非対応・5Gオプション非対応です。
※ 5Gオプションは別途申し込みが必要です(無料)。ドコモ回線・au回線のデータ+通話コースが対象。
※ 端末補償サービスの修理・交換時には自己負担3,000円/回(年2回まで)が発生します。
※ MNP転出手数料は電話での予約番号発行時のみ1,100円(オンラインは無料)。
※ プラン内容・キャンペーンは変更される場合があります。最新情報はQTモバイル公式サイトをご確認ください。



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